2026年9月の連休に、3泊4日で温泉をまわってきた。
長野から岐阜へ抜けて、富山を通って金沢まで。入った温泉は5つ。書いた記事は6本になった。
ここではその6本をまとめて、通して入ったから分かったことを書いておきたい。
どこへ行ったか
- 一日目 朝5時に出発。諏訪湖に寄って、奥蓼科の明治温泉に泊まる
- 二日目 城跡を歩いて岐阜へ。平湯の森が満車で入れず、夜に飛騨川温泉 しみずの湯。宿が取れず通り沿いのホテルへ
- 三日目 朝に巌立峡。昼に巌立峡 ひめしゃがの湯。夜はホテルルートイン砺波
- 四日目 金沢・金城温泉 元湯に寄って帰る
入った5つの湯
| 温泉 | 泉質 | 成分総計 | pH | 源泉の温度 |
|---|---|---|---|---|
| 明治温泉(長野) | 単純温泉 | 1,445mg | 3.6(弱酸性) | 27.2℃ |
| しみずの湯(岐阜) | アルカリ性単純温泉 | 200mg | 9.7(アルカリ性) | 35.7℃ |
| ひめしゃがの湯(岐阜) | 含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉 | 7,669mg | 6.62(中性) | 22.3℃ |
| 旅人の湯(富山) | 含二酸化炭素・鉄-ナトリウム-塩化物、炭酸水素塩泉 | 16,148mg | 中性 | 22.6℃ |
| 金城温泉 元湯(石川) | ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉ほか | ― | 弱アルカリ性 | ― |
※金城温泉は浴室内の泉質表が撮れなかったので、数値は空欄にしています。
料金は500円から950円。明治温泉だけ宿泊で、一泊二食二人で36,300円だった。
分かったこと① 単純温泉の幅が、思っていたより広い
いちばん驚いたのがこれだ。
明治温泉としみずの湯は、どちらも「単純温泉」だった。効能書きの泉質別適応症も、まったく同じ言葉が並んでいた。
けれど中身はこうだ。
| くらべたもの | 明治温泉 | しみずの湯 |
|---|---|---|
| 溶存物質 | 795.9mg | 165mg |
| pH | 3.6(弱酸性) | 9.7(アルカリ性) |
| 遊離二酸化炭素 | 649mg | 35.2mg |
5倍近く濃さが違って、酸性側とアルカリ性側で正反対。それでも同じ名前になる。
理由は単純だった。単純温泉の条件は「溶存物質が1000mgに満たない」「泉温が25℃以上」の2つだけで、何が溶けているかも、酸性かアルカリ性かも問われない。
明治温泉は入っていると濃さを感じる湯だった。肌がピリッとして、指先がドクドクしてくる。しみずの湯は柔らかくて、個性をあまり感じない。
同じ旅で両方に入って、やっと腑に落ちた。単純温泉と書いてあっても、中身は一軒ずつ違う。
分かったこと② いちばん濃かったのは、ビジネスホテルの大浴場
これも予想していなかった。
成分がいちばん濃かったのは、富山のビジネスホテルの大浴場だった。16,148ミリグラム。しみずの湯の80倍ある。
しかもここだけが高張性だった。溶けている塩やミネラルの量が、人の体の中の水分より多いという意味だ。人の体の水分には1キログラムに9グラムくらい溶けているのだけれど、この湯は14.5グラムある。温泉はたいてい体の水分より薄いほうで、この旅の他の4つは全部そちらだった。
旅館でも、温泉街の日帰り温泉でもない。素泊まりで寝に入っただけのビジネスホテルに、いちばん濃い湯があった。
ただし、その掲示には加水・加温・循環ろ過・消毒が四つとも「あり」と書いてあった。濃いと書いてあることと、その濃さのまま入れることは別の話になる。
分かったこと③ 「かけ流しですか」では足りない
前に源泉かけ流しの見分け方を調べたとき、聞くべきなのは「ここはかけ流しですか」ではなく「どの浴槽の話ですか」だと書いた。
この旅は、5軒すべてがその通りだった。
- 明治温泉…冷泉は源泉そのもの、ぬる湯は加温だけ、あつ湯は加温+濾過。三つの湯船で扱いが全部違う
- しみずの湯…掲示に「掛け流しです」。ただし生湯と露天は41〜43℃、薬草風呂だけ38〜40℃と設定が分けてある
- ひめしゃがの湯…24度の源泉風呂と、36度に加温した炭酸泉が別々にある
- 旅人の湯…四つとも「あり」
- 金城温泉…源泉が2つ。2号泉はかけ流しで消毒なし、1号泉は加温・循環・消毒あり
一軒の中に、扱いの違う湯が並んでいる。これがふつうなのだと、5軒続けて確かめることになった。
分かったこと④ 「自律神経」が、4回出てきた
このブログでずっと書いてきた言葉が、掲示のほうから出てきた。
- 明治温泉の泉質別適応症…自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
- しみずの湯の泉質別適応症…まったく同じ
- 旅人の湯の泉質別適応症…きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症、うつ状態、皮膚乾燥症
- 巌立峡のマイナスイオンの掲示…自律神経の沈静化
探して集めたわけではない。壁に貼ってあるものを読んでいったら、そうなった。
かかったお金(宿と入浴だけ)
- 明治温泉(一泊二食・二人)…36,300円
- しみずの湯(二人)…1,600円
- 通り沿いのホテル(一室二人)…13,000円
- ひめしゃがの湯(二人)…1,900円
- ホテルルートイン砺波(二人・朝食無料)…12,300円
- 金城温泉 元湯(二人)…1,000円
- 巌立の環境維持協力金(二人)…1,000円
合計 67,100円。食事とガソリンと買い物は別だ。
宿が3泊で61,600円。このうち36,300円が明治温泉の一泊なので、残りの二晩は二人で25,300円だった。
♨️ この旅で泊まった宿:山の宿 明治温泉(楽天トラベル)
この旅で書いた6本

① 奥蓼科・明治温泉(長野)
何も知らずに入っていたら、宿が江戸時代から伝えてきた入り方と同じだった。名前の由来は「明らかに治る」。

② 飛騨川温泉 しみずの湯(岐阜)
800円。夜の露天が38℃くらいで、2時間いられた。帰ってから写真を見て、掛け流しだと知った。

③ 巌立峡(岐阜)
5万4千年前の溶岩の壁。牛の鼻づらという穴は、岩が息を吐いた跡だった。

④ 巌立峡 ひめしゃがの湯(岐阜)
24度の源泉に3時間。持ち帰って湯豆腐も作れる炭酸泉。飲泉場の石は、③の巌立の溶岩だった。

⑤ 連休で宿が取れない(富山)
予約なしで13,000円の夜と、天然温泉つきで12,300円の夜。差は700円だった。

⑥ 金沢・金城温泉 元湯(石川)
500円。お湯は全部が温泉で、水風呂は地下水のかけ流し。
次に行くなら
- 明治温泉に連泊する。一泊で4回入って、二日目には体の反応が変わっていた。湯治をするなら、ここでやってみたい
- ひめしゃがの湯をもう一度。3時間いても足りなかった
- 巌立峡の奥の滝。通行止めで、「あかがねとよ」も「からたに滝」も見られなかった
- 平湯の森。連休の昼に行って、駐車場が並んでいて入れなかった
連休に動くなら、朝早くから開いている温泉を押さえておくほうが安全だと、この旅で学んだ。
