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京都・仁左衛門の湯|冷泉と水風呂、ふたつの冷たさを楽しむ温冷浴

温泉のある場所

京都・西京区にある「京都桂温泉 仁左衛門の湯」。ここには冷泉があるので、私はそれが嬉しくて通っている。水風呂だけでなく、泉質の違う冷泉にも入れる——温冷浴が好きな私にとって、こんなに楽しい温泉はない。

まず、しっかり体と頭を洗ってから

私は温泉に入る時、必ず体と頭を洗ってから湯船に入る。かけ湯だけでもいいとされているけれど、やっぱりきれいに洗ってから入るほうが、他の人にとってもいいし、自分のためにもなる。頭も、汗が湯船に入ってしまうことがあるので、しっかり洗ってから入るようにしている。

特にここのスチームはスチームの量がすごいので、きれいに洗っていないと汗がお湯に垂れてしまう。気持ちの面でも、ちゃんと洗ってから入りたい。頭を洗って汗を流しておくと、後で大量に汗をかいても、かゆみやにおいを気にしなくていい。これは自分のためでもある。

藤壺のスチームが好き

仁左衛門の湯は、「空蝉(うつせみ)」と「藤壺(ふじつぼ)」という2つのお風呂が、男女で毎日入れ替わる。私はスチームが好きなので、藤壺が好き。こちら側に入れる日は嬉しくて、ついハードに入ってしまう。

藤壺は水風呂も外にあるので、体を洗い終わったらすぐ外へ。元気な時は、そのまま水風呂に少し入ってからスチームへ向かう。ここのスチームは、温泉に浸かりながら熱いスチームを浴びられるのがいい。泉質の恩恵を受けながら、サウナほど熱くなく入れるので気に入っている。

私のいつもの温冷浴の流れ

スチームでしっかり温まったら、源泉風呂へ。ここの源泉風呂は少しぬるめなので、火照った体で入って少し熱を冷ます。気持ちよくなったところで、再びスチーム、そして水風呂へ。

しっかり体温が上がっていると、水風呂は本当に気持ちがよくて癒される。(この「水風呂が癒される理由」は前回の水シャワーの記事に詳しく書いたので、読んでもらえるとよくわかると思う。)

水風呂で芯までしっかり冷やすのに、私は5分くらい入る。以前、前にいたおばあさんが「水風呂が冷たすぎると怖いから、温度計で測ってみるわ」と測られているところに遭遇したことがある。その時に見えたのが18℃。夏頃だったかな。一般的な銭湯の水風呂の温度だ。この温度でも、首までしっかり長く浸かっていると十分に冷えてくる。私には17〜18℃くらいがちょうどいい。

冷泉があるのが、本当に嬉しい

しっかり冷えたら、そのまま冷泉へ向かう。ここに冷泉があるのが、私はすごく嬉しい。温泉(高温泉)と冷泉では泉質も違うので、どちらにも入ると両方の効能をいただけるのもありがたい。

水風呂(18℃)から冷泉(26.2℃)に入ると、この低い温度でも暖かく感じる。最初は心地いいのだけど、だんだん寒く感じて、ぶるぶると震えてくる。

ここで、ずっと不思議に思っていたことがある。冷泉では震えがくるのに、もっと冷たい水風呂では震えではなく、キンキンした痛みのような感覚になる。なぜだろう、と。

調べてみたら、ちゃんと理由があった。人の皮膚には冷たさを感じるセンサーが2種類ある。「ひんやり」を感じるTRPM8(25℃以下で反応)と、「有害な冷たさ=痛み」を感じるTRPA117℃以下で反応)。冷泉(26℃)は痛みのセンサーが反応しない温度なので、痛くはならず、体が「冷えてきた、温め直さなきゃ」と判断して震えで熱を作ろうとする。一方、水風呂(17〜18℃)はちょうど痛みのセンサーが反応する境界なので、震えより先にキンキンした痛みを感じる。長年の「不思議」に、やっと答えが見つかった。

冷泉と源泉風呂を、行ったり来たり

冷泉でぶるぶる震えてきたら、源泉風呂へ。芯から冷えた体でお湯に入ると、最初はお湯の中でもぶるっと震えがくる。深部体温が戻って、表面の体温が上がって熱くなるまで結構時間がかかるので、ゆっくり源泉風呂を楽しめる。

次はまたスチーム、源泉、水風呂、冷泉……と繰り返す。だいたい3時間入るので、6セットくらい。これが私のいつもの流れだ。温冷交代浴は1回で100〜150kcalほど消費するとも言われている。6セットとなると、軽い運動くらいの運動量になる。だからお風呂上がりは、いつもお腹がぺこぺこだ。

ここでは外気浴をしない理由

温泉の水風呂の記事では「外気浴を必ず挟む」と書いたけれど、ここでは外気浴をしない。冷泉があるおかげで、水風呂のあとに冷泉に入ると、体温がゆるやかに整っていくから。水風呂(17℃)で交感神経をぐっと上げて、冷泉(26℃)で段階的に落ち着ける。急激からゆるやかへと段階を踏めるので、冷泉が外気浴の代わりをしてくれている感覚だ。水風呂のあとに冷泉、という流れは、私にとってすごく心地いい。

仁左衛門の湯の泉質

ここのお湯は、私には冷泉の泉質が合っている気がするので、冷泉には必ず入る。仁左衛門の湯には、2種類の源泉がある。

  • 壱の湯(冷温泉):26.2℃・単純温泉(弱アルカリ性)。さらりと肌に優しい。効能:自律神経不安定症・不眠症・うつ状態
  • 仁の湯(高温泉):46.6℃・ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉。芯から温まり湯冷めしにくい。効能:冷え性・末梢循環障害・軽症高血圧ほか

どちらも源泉かけ流し。公式でも「冷温泉と高温泉を交互に入ると新陳代謝が高まり、効果が倍増する」と紹介されている。まさに私の温冷浴スタイルにぴったりの温泉だ。更年期で悩む自律神経にも、冷えにも、両方の泉質が効いてくれる気がしている。

元気なおばあさんたちがいっぱい

ここは、常連のおばあさんたちが多い。みんな元気で、笑い声がよく聞こえてくる。杖をついている方でも、電車やバスを乗り継いで、わざわざここまで来られているという話をよく耳にする。「しばらく入らないと体が動かなくなるから、来るしかないのよ。大変だけどねぇ」と。

腰の曲がったおばあさんでも、豪快に水風呂に入られる方がいる。時間は短いけれど、しっかり肩まで。これを見ていると、やっぱり肌は水の温度を覚えるんだなと思う。時間は短くても、しっかり入られているから。

子どもからお年寄りまで、にぎやかな温泉

おばあさんたちが多い一方で、家族で来られている方、友達同士で来られている方も多い。子どもからお年寄りまで、まんべんなくいらっしゃる。だから曜日や時間によっては、混雑具合がすごい。給料日の後は、小さなお子さん連れが多い。

朝も早くから開いているので、休みの日は朝一番に行く。仕事の後に行く時はどうしても混む時間になるけれど、夜は8時半を過ぎると子ども連れの方が帰られるので、そこからは比較的入りやすい時間になっていく。店員さんは若い子が多いけれど、挨拶などしっかりしてくれるので気持ちがいい。

私は行ったことがないけれど、ここには岩盤浴(京都で唯一、男女一緒に楽しめる岩盤浴)や、お食事処もある。

冷泉と水風呂、ふたつの冷たさを行き来できる仁左衛門の湯。京都で温冷浴を楽しみたい方には、本当におすすめの温泉だ。

体を芯まで冷やす入り方をもっと知りたい方へ

この体を芯まで冷やす温冷浴は、海外では「アイスバス」として注目されていて、「アイスマン」と呼ばれるウィム・ホフという人が広めた方法でもある。彼の本は日本語版も出ていて、冷水と呼吸法のことが詳しく書かれている。私の温冷浴のやり方とも通じていて、読むと納得が深まると思う。

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施設情報:京都桂温泉 仁左衛門の湯

  • 場所:京都市西京区樫原盆山5
  • 泉質:単純温泉(壱の湯・冷温泉)/ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉(仁の湯・高温泉)※2種類の源泉かけ流し
  • お風呂:空蝉・藤壺(男女・毎日入れ替え)
  • その他:遠赤外線サウナ・塩サウナ・岩盤浴・お食事処あり

京都桂温泉 仁左衛門の湯 公式サイト


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※この記事はきっぽ個人の体験をもとにしています。温冷浴は体調に合わせて、無理せず行ってください。

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