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和歌山・花山温泉|関西最強の炭酸泉は、温まるのに頭がのぼせなかった

「花山温泉 薬師の湯」と書かれた提灯のイラスト 温泉のある場所

花山温泉は気に入って良く行っていたけど、ここ最近行けていなかったので久しぶりにお邪魔してみた。

2年前も強いお湯だと思っていたがお湯のことを知った今だと、もっと気づくことがあって驚いた。掲示や分析書も全部読んできたのでまとめて書いておく。

茶色いお湯にびっしりの湯の華

湯船は茶色いお湯。そして、まわりにびっしりとついた湯の華。びっくりの光景だ。調べてみると、ここは「関西最強の高濃度炭酸鉄泉」と呼ばれる、成分がとても濃い温泉だ。

お湯は湧き出た時は無色透明で空気に触れると鉄分が酸化して、あの茶褐色に変わる。びっしりの湯の華は、カルシウムや炭酸カルシウムが結晶化したもの。成分が濃すぎて、お湯が固まっていくほどなのだ。

成分の総量は19.75g/kg。そのうち遊離二酸化炭素が2,631mgもある。環境省が炭酸泉の目安にしている1,000ppmを大きく超えていて、鉄分も基準以上だ。効能は神経痛・慢性消化器病・不眠症・高血圧・動脈硬化など20種類以上にもなる。見た目で「効きそう」と思ったのは気のせいではなかった。

花山温泉の温泉分析書。成分総計19.75グラムと遊離二酸化炭素2631ミリグラムの数値
温泉分析書。成分総計19.75g/kgと遊離二酸化炭素2,631mg

しかもこのお湯は地下501メートルから、機械を使わずに炭酸ガスの圧力だけで自噴している。ロビーには源泉の通るパイプが出ていて「地球の音を聞いてください」と書いてあった。触ると本当に音がする。

地下501メートルから自噴していることを説明した掲示と、源泉が通るパイプ
地下501メートルから自噴していることを説明した掲示。パイプを触ると音がする

浴室の中はこうなっている

パンフレットに載っている写真は男湯で、女湯はその反対の配置になる。

  • 大浴場 41.5℃ 源泉を少し温めた、いちばん広い湯船
  • ぬる湯 38℃ 大浴場の左端の一段上にある。3人くらいでいっぱいになる
  • 源泉風呂 26℃ 源泉かけ流し100%の冷泉
  • 露天風呂 40℃ 外にある小さな湯船
  • 水風呂 18℃ 深さ75センチ。かなり深め
  • サウナ 男性85℃・女性75℃のスチームサウナ
  • 白湯と寝湯
花山温泉の入り方を説明した館内ポスター。源泉風呂26度と大浴場41.5度と低温風呂38度
館内のポスター。源泉風呂26℃・大浴場41.5℃・低温風呂38℃

冷泉の前がシャワーで、その反対側にサウナ・水風呂・白湯・寝湯が並ぶ。白湯に入るときは、白湯でかけ湯をして源泉を流してから入るように書いてある。

ぬる湯は寝湯のように体を伸ばしてゆっくりする人が多くて、混んでいることが多い。私はもともとぬるいお風呂に入らないので、ここには入らない。

8時から11時まで3時間

この日は朝8時に入って11時に上がった。お盆明けだったからか、朝はとても空いていた。常連のおばあさんたちが「今日はすくないね。いつもの人が来てないわ」と話していたので、やっぱり少なかったのだと思う。

浴室はそんなに広くないので、見渡せば誰がいるか分かる。常連さんたちは輪になっておしゃべりを始めるので、いつもの人がいるかいないかは一目瞭然なのだろう。上がるころには人が増えていた。

まず体と頭をきれいに洗って、41.5℃の湯に入る。塩分が強いので、もたれて頭を浴槽のふちに載せると足が浮いてくる。ゆっくり温まってから水風呂に30秒ほど。冷泉があるので水風呂は短めにして、そのまま26℃の冷泉へ移る。

これを繰り返す。花山温泉は施設のほうから温冷交互浴をすすめている。チラシにも館内のポスターにも書いてあって、41.5℃に5分、26℃の源泉風呂に2分、これを5回。入浴前に水を200cc飲んで、かけ湯を10回。

花山温泉がすすめる温冷交互浴の手順を書いたチラシ。大浴場41.5度と源泉風呂26度を繰り返す
花山温泉がすすめる温冷交互浴の手順。41.5℃で5分、26℃で2分を5回

自己流でやってきたことを施設が同じようにすすめている。それを知って少し嬉しかった。

▷ 私のやり方はこちら → 私の水風呂の入り方|温泉で体を芯まで冷やす温冷浴のやり方

1時間半で体が変わった

三つのお風呂を行ったり来たりして1時間半ほど経ったころ、おかしなことが起きた。

冷泉から上がったときに、カーッと体が熱くなったのだ。

水風呂くらい冷たいお湯なら、一瞬浸かって出ると反射が起きて体が熱くなる。それはいつものことだ。でも26℃に10分ほど浸かったあとで、これだけカーッと熱くなるのは初めてで驚いた。

そのあとは温かいお湯に入っても、最初は10分から15分は入っていられたのに、5分ほどで暑くなってしまった。だからまたすぐ水風呂へ。でも長く温まっていたわけではないので、いつもより冷たく感じて30秒ほどで上がった。

表面は冷たいのに芯があたたかい

18℃の水風呂から26℃の冷泉に移ると、入った最初は温かく感じる。それは普通のことだ。そのあとどんどん寒くなってくるのも普通。

入ってすぐは、この日もしっかり冷たかった。水がよく動いているので「26℃でもちゃんと冷える」と思いながら入っていた。

ところが1時間半ほど経つと、体の表面は冷えているのに寒さを感じなくなっていた。表面は冷たい。なのに寒くない。中がポカポカしている。

寒くないから、冷泉に長くいられる。入ってすぐと1時間半後とで、まるで逆のことを感じていた。それがとても不思議だった。

あとで口コミを読んでいたら、同じことを書いている人がいた。「泡付きはなかったが、冷泉から上がっても寒く感じないため、きちんと仕事しているようだ」私だけではなかった。

だからこの日は、最後の締めを水風呂ではなく長めの冷泉にした。表面は冷たい、でも芯はぽかぽか。これだけ冷泉で上がったのに、上がった瞬間からぽかぽかしているのに驚いた。

いつもなら水風呂でしっかり冷やして、自分の力で体温を戻すことをしている。冷泉でも冷やし方はゆるいけれど同じ効果を期待していた。でも、いつもと違う感覚だった。夫も冷泉で冷やしてから上がったと言っていた。

次に泊まりで行ったときは、冷泉で締めた日と水風呂でしっかり締めた日を比べてみたい。

▷ 冷やすと温まる理由はこちら → 冷え性なのに水風呂?|冷え性の人が、どこから始めればいいか

温まるのに頭がのぼせない

ここには、ほかの温泉にない特徴がある。

ほかの冷泉だと、26℃くらいの湯と温かい湯を交互に繰り返しているうちに頭がのぼせてくる。表面の温度も芯の温度も上がりすぎて不快になるので、私は水風呂で一気に冷やす。

京都の仁左衛門の湯もそうだ。お湯と冷泉だけだと体が芯まで冷えなくて、頭が熱くなってしまう。それが不快だから水風呂で芯まで冷やす。

でも花山温泉では、その感覚がなかった。表面はしっかり冷えるのに、芯はあたたかい。だから頭が熱くなりすぎない。ここで水風呂が少なくていい理由は、たぶんこれだ。

表面がしっかり冷えるのは、水が動いているからだと思う。じっとしたお湯に浸かっていると、体のまわりに温まった水の層ができて、それが毛布のように働く。動いている水はその層を流してしまうので、同じ26℃でも体の熱をよく奪う。風が吹くと寒く感じるのと同じことだ。

よく温まるのに、頭がのぼせない。これはなかなかない組み合わせだと思う。のぼせやすい更年期の女性には、入りやすいお風呂だ。

▷ のぼせの話はこちら → 更年期はお風呂でのぼせやすい|シャワーだけになった人へ、ぬる湯と「頭を冷やす」入り方

泡はつかないのに炭酸は効いている

ここの温かい源泉風呂と冷泉は、どちらも湯が波打っている。ずっと動いている感じがする。だから関西最強の炭酸泉でも、体に泡がつくことはない。

でも炭酸泉に入って手をギュッと握ると、独特の感覚がある。いつも炭酸泉に入るとこれをやって「効いてる」と感じる。この日もその感覚はしっかりあった。

調べてみたら炭酸の効果は肌につく泡の大きさや量には関係ないのだそうだ。炭酸ガスは皮膚から吸収されて毛細血管に入り、血管を広げる。血流は約5〜7倍に増える。泡が見えるかどうかは関係なかった。

花山温泉の天然炭酸温泉のパンフレット。浴槽ごとの炭酸濃度と成分総量が載っている
花山温泉のパンフレット。浴槽ごとの炭酸濃度が書かれている

ちなみに炭酸は冷たい水のほうがたくさん溶ける。だから濃さだけなら26℃の源泉風呂のほうが上で、41.5℃の大浴場の倍以上ある。それでも私は温かいお湯のほうで感覚を強く感じた。温かい湯では血管がもともと開いて血流が多いので、炭酸が効いているのが感覚としてわかりやすいのだと思う。

特にすごいのが冷泉。下からぼこぼこと、地鳴りするように泡が湧いてきている。実はこれ、ポンプなどで人工的に出しているのではなく、炭酸ガスの圧力だけで地下から自然に湧き出ているそう。地下にたまった二酸化炭素の圧力が高まって、間欠的にぼこぼこと自噴するのだ。機械を使わず、ガスの力だけでこれだけ泡が出るというのが、成分の濃さを物語っている。

その冷泉の傍に座ると、お腹の奥が動くような感じになる。花火大会で、お腹に「ドン」と響くような、あの感覚だ。これにも理由があった。あの泡は炭酸ガス。炭酸ガスには腸を刺激してぜん動運動を促す働きがあるそうで、だからお腹に響くように感じたのだ。

冷泉の下から湧くブクブクのところと、源泉が流れ出ているところは匂いも強い。ここの匂いは鉄の匂いだ。金気臭と呼ばれるもので、分析書を見ると硫黄はほとんど入っていないので、この匂いは鉄のものになる。口コミでも「独特の鉄の匂い」「かなり強い金気臭」と書かれている。正直に言えば、臭いの部類に入る匂いだと思う。飲むと味も同じで、はっきり鉄の味がする。

そして上から源泉が流れ出ているところで湯を手に受けると、シュワシュワしている。体に泡はつかないのに、湯そのものはこれだけ炭酸を含んでいるのだと分かる。

飲泉の失敗談(マネしないでください)

ここには、外に飲泉用の蛇口がある。小さなコップが置いてあったので、私はそこに半分くらい温泉水を入れて、一気にぐびっと飲んだ。……すさまじい味だった。

あまりの味にびっくりして、よくよく注意書きを見たら、「コップに水を入れて、1滴ほど温泉水を混ぜて飲む」と書いてあった。私は読まずに原液をがぶ飲みしてしまったのだ。後から読んで、味に納得すると同時に、読まずに飲んだことを反省した。

成分がとても濃い温泉では、水で薄めて飲むのが正しい飲み方。飲泉の目安は1回100〜150mlくらいとされている。やってしまった私が言うのもなんだけれど、これから行く方は、ちゃんと注意書きを読んでから飲んでくださいね。

花山温泉の飲泉のすすめの掲示。源泉を活性水に1滴から1cc入れる飲み方
飲泉のすすめの掲示。活性水に源泉を1滴から1cc入れる

今回は入る前に、夫と二人で正しく飲んだ。前の失敗を思い出して「ちょっとだけやで」と言いながら。それでも少し多めに入れると、鉄臭い独特の味がして「まずい」となる。上がってからもう一度飲んだ。

掲示をよく読んだら、「うがいは源泉で」とも書いてあった。ナトリウムの成分に殺菌の働きがあるので、軽い炎症を一時的に抑えてくれるのだそうだ。これは前に来たとき見落としていた。

そのあと「ほぉ!」な出来事

その原液を飲んだ数時間後、便意がきて、今まで見たことのないくらいの量の健康便が出た。びっくりして、思わず「ほぉ!」と眺めてしまったほど。

実はこの時、私はこんなことを思った。「塩水を飲んで便を出し切る健康法を聞いたことがあるけれど、知らず知らずにそれをやったことになるのかな」と。でも、これは調べてみて、考えを改めました。

「塩水を飲んで便を出す」という健康法(ソルトウォーターフラッシュ)は、実は医師が警告している危険な方法でした。飲んだ塩分が体に吸収されて血液中のナトリウムが上がり、体調を崩したり、場合によっては命に関わることもあるそうです。便秘がある人には、腸を傷めるリスクもあるとのこと。なので、この健康法は決してマネしないでください。

そして、嬉しいことに——そんな危ないことをしなくても、花山温泉に正しく入るだけで、便通の効能はちゃんと得られます。この温泉の濃い炭酸ガスには、腸を刺激してぜん動運動を促す働きがあります。だから、ゆっくり浸かって、冷泉のそばで炭酸を感じるだけで、お腹が自然と動いてくれる。私の「ほぉ!」も、たぶん塩分のせいではなく、この濃い炭酸のおかげだったのだと思っています。正しく入れば、体にやさしく、ちゃんと効く。それが温泉のいいところです。

肌すべすべはないけれどよく温まる

ここのお湯は、肌がすべすべになるという実感はあまりない。でも温まる力はとても強い。花山温泉は塩化物泉で、これは「熱の湯」と呼ばれるタイプだ。塩分が肌に薄い膜を作って体温を逃がさないので、湯上がりもポカポカが続く。すべすべ系ではなく、しっかり温める系の温泉なのだ。冷えに悩む私にはありがたいお湯だ。

ただ今回、「お肌にとてもよい」と書かれているのを見つけた。炭酸泉には皮膚を引き締める働きがあって消臭効果もあるので、「入る美容液」なのだそうだ。すべすべにはならないけれど、肌にいいのは炭酸のほうなのだと思う。

そういえば冷泉の横に源泉バルブという湯を出すところがあって、みんな最後に上がる前に、そのきれいな源泉を洗面器にとって顔にパッティングしてから上がる。あれは理にかなっていたことになる。

そして最後のかけ湯は必須だ。塩分が強いので、そのまま上がると海から上がったあとのように塩でべたべたする。

帰り道で汗が止まらなかった

お風呂を出てお昼にラーメンを食べたのだけど、夫が滝のような汗をかいていた。私も帰り道でよく汗をかいていた。

「芯が温まってるから汗がすごいわ。暑いわけではないんやけど汗がめっちゃ出る。これもあそこのお風呂がよくあたたまる証拠ちゃうか」と夫が言っていたが、たぶんそのとおりで炭酸で血管が開いて血流が増え体の奥まで温まる。そのうえ塩化物泉なので、塩の膜が熱を逃がさない。温める力と逃がさない力が両方かかっている。だから風呂を出て何時間経っても体は温まり続けていて、体が熱を捨てようとして汗が出る。暑いから出る汗ではなく、中の熱を外に出している汗だ。

その夜はぐっすり眠れたし、次の朝も芯があたたかいのを感じている。

▷ 深部体温の話はこちら → 深部体温が上がらない日の温冷浴|一瞬の水風呂と、三つの入り方

純温泉AとC。消毒はしていない

前にこの記事で「消毒:あり」と書いていた。今回、認定書の実物を見てきて、間違いだと分かったので訂正する。

花山温泉には純温泉協会の認定書が2枚掲げてあった。同じ施設の中で、浴槽によってランクが分かれている。

花山温泉の純温泉認定書A。加水なし加温なし消毒なし循環ろ過なしの浴槽
純温泉認定書A。加水なし・加温なし・消毒なし・添加なし・循環ろ過なし
  • 純温泉A(浴槽a・c) 加水なし・加温なし・消毒なし・添加なし・循環ろ過なし
  • 純温泉C(浴槽b・d) 加水なし・消毒なし・添加なし・循環ろ過なし。加温あり(熱交換器にて)
花山温泉の純温泉認定書C。加水なし消毒なし循環ろ過なしで熱交換器による加温あり
純温泉認定書C。加温は熱交換器で行っている

どちらも消毒はしていない。パンフレットにもはっきり書いてあった。

「循環や塩素殺菌などは一切せず毎日お湯を入れ替えし、湧出したそのままの泉質をご堪能いただいています」

花山温泉のパンフレット。循環や塩素殺菌を一切せず毎日湯を入れ替えていると書かれている
パンフレット。循環や塩素殺菌は一切せず毎日湯を入れ替えていると書かれている

源泉はポンプを使わずに引いている。引湯距離は約500メートル。湧出量は毎分128リットル。清掃は毎日換水の上で行うと書かれていた。

浴槽水の水質検査の成績書も3枚貼ってあった。レジオネラ属菌は不検出、大腸菌群も0で、すべて適合。消毒をしていない温泉でここまで出しているのは、正直すごいと思う。

花山温泉の浴槽水水質検査成績書3枚。レジオネラ属菌は不検出
浴槽水水質検査成績書。レジオネラ属菌は不検出

▷ 掲示の見方はこちら → 源泉かけ流しの見分け方|19か所を自分で調べて分かったこと

濃いお湯なので入りすぎない

ここのお湯はとても濃い。温泉に慣れていない人が長湯すると、湯あたりするかもしれないくらいに濃い。だから体調と自分の慣れ具合をちゃんと考えて入ったほうがいい。

分析書の別表にも、入り方の目安が書いてあった。

  • 入浴回数は1日1〜2回。慣れてきたら2〜3回まで
  • 入浴時間は初めは3〜10分。慣れてきたら15〜20分
  • 湯あたりは、温泉療養を始めておおむね3日から1週間前後に出ることがある
花山温泉の温泉分析書別表。禁忌症と適応症と入浴の方法が書かれている
温泉分析書別表。禁忌症と適応症と入浴の方法が書かれている

私は温泉に慣れているので3時間しっかり楽しんだ。常連のおばあさんたちも、ここは冷泉があるからゆっくり楽しむ人が多い。朝一番に来ていたおばあさんは「今日はお昼をここで食べて帰るから、お昼までゆっくり入る」と言われていた。4時間くらいは入っていられるのかもしれない。

別表の泉質別適応症には、きりきず・末梢循環障害・冷え性・自律神経不安定症・うつ状態・皮膚乾燥症と並んでいた。私がこのブログで書いてきたことが、そのまま書いてある。

1,600円に値上がり

日帰りの入浴料は2026年6月1日から値上がりしている。私が行った日曜の朝は1,600円だった。

  • 平日 朝8時〜17時 大人1,400円(小人700円)/17時〜22時 1,100円(小人550円)
  • 休日 朝8時〜17時 大人1,600円(小人800円)/17時〜22時 1,300円(小人650円)
  • 学生割引 大人料金より200円引き(中学生以上・25歳以下・証明書の提示が必要)
  • 70歳以上 11時〜は200円引き、17時〜は100円引き(年齢の分かる書類の提示が必要)

高くなったけれど、シャンプーもリンスもボディソープも全部オーガニックのものになっていたし、ドライヤーもハイパワーのものが置いてある。お湯の素晴らしさと施設の姿勢を考えれば高くはない金額だと思った。

ロッカーも下駄箱も小銭がいるタイプではなく、入浴の支払いも券売機で先払いする。支払いは現金のみ。そだけは気をつけたい。

ただ毎日通うとなると難しい金額だ。毎日来ているおばあさんがいるということは、回数券か地元の人向けの何かがあるのかもしれない。公式サイトには載っていなかったので、聞いてくればよかったと思っている。

ロビーの接遇に感激した

パンフレットを「これいただきます」と言ったら、「ありがとうございます。これからもこのホテルをよろしくお願いします」と深々と頭を下げられた。ここまで丁寧なところは少ないと思う。

前に来た時も、お礼の角度が深かったのを覚えている。二度続いたので、ここのホテルで大事にされていることなんだと思う。

私は昔、病院で働いていたことがある。そのときに「接遇は接客と同じではない」と教えられた。

接客は、お客様に応対する技術のことだ。注文を受けたり案内したりして、サービスをきちんと届けるための行い。それに対して接遇は、相手を人として大切に扱う姿勢のこと。目の前の人が安心できるように、心地よくいられるように振る舞う。技術ではなく、気持ちの置き方の話だと教わった。だから医療や介護の現場でよく使われる言葉でもある。

ここでしてもらったのは接遇だった。

最近は接遇ができる人が減っていると感じる。だからたまに出会うと感激するし、自分もこうありたいと思う。

古いホテルだけど手が入っている

建物は古い。でもところどころ改装されていてきれいになっていた。

お風呂だけは、どうしても湯の華がすごいので汚く見えてしまう。でもお風呂以外を見ると、きれいにされているなと思う。(湯の華は汚れではなく成分が結晶になったものだ)

この花山温泉は、ホームページのほかにインスタグラムなどもされていて、すごく頑張っておられる。びっしりついた湯の華をきれいに落としている動画や、毎日浴槽を洗ってお湯を張り替えているところの動画をあげたりしている。ここのお湯は本当に濃いので、朝一番には湯の華が膜を張るらしく、そんな様子の動画もある。

ああいうのを見ると、お湯を大事にしている誠実さが伝わってきて、安心して通える。お風呂用の温泉水、温泉の化粧水、温泉の入浴剤など、いろいろなものも販売されている。行けない方は、取り寄せて自宅で楽しむのもいいと思う。

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ロビーでは湯の華や、源泉から作った化粧水も売っている。

湯治としてゆっくり過ごすのがおすすめ

ここはホテルにあるお風呂なので、もちろん宿泊もできる。多いのは、もうお風呂メインで来られていて、ホテルからほとんど出ないお客さん。それくらい、湯治としてゆっくり過ごすのがおすすめの温泉だ。帰りに次回の予約をされている方もよく見かける。

ここにも、常連のおばあさんやおばさんたちがいる。みんな元気元気で、楽しく会話しながら、あいさつを交わしている。やっぱり、いいお湯の温泉の常連さんは、本当に元気だ。

この温泉は日経新聞の「湯の花を楽しむランキング」で全国3位に選ばれていた。1位は福島の高湯温泉 旅館玉子湯、2位は北海道の二股らぢうむ温泉。その掲示がロビーに貼ってある。

日経新聞の湯の花ランキングの掲示。花山温泉 薬師の湯が3位
日経新聞の湯の花ランキングの掲示。花山温泉 薬師の湯が全国3位

泊まりで、ホテルで料理を楽しむのもいい。日帰りで一日ゆっくりして、お食事や休憩をして帰るコースもあるし、普通にお風呂だけ楽しませてもらうこともできる。和歌山のいい食材を使った会席料理のプランもあるそうだ。

何度も通いたい人には、近くに泊まる手もある。花山温泉はJR和歌山駅から車で10分ほどの場所にあって、和歌山駅や和歌山市駅のまわりにはビジネスホテルが多い。素泊まりなら1泊数千円から泊まれる。

花山温泉には送迎バスもある。JR和歌山駅東口から10時30分〜16時30分まで毎時1本。予約が必要なので、使うなら先に電話を。

💡 湯治でゆっくり滞在したい人へ。長く泊まるなら、素泊まり・連泊割引・自炊できる部屋(キッチン付き)があるか、予約のときにチェックするのがおすすめ。食事つきの宿でも素泊まりプランがあることが多く、連泊だと割安になることもあります。

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じゃらん派の方はこちらから:じゃらんで花山温泉 薬師の湯を見る

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帰りに寄ったところ

お昼はここの食事処で食べようかと思ったけれど、近くも調べていたので、そちらに行ってみることにした。

まず道の駅 四季の郷公園(FOOD HUNTER PARK)へ。バーベキューもできる大きな公園で、犬連れでも子連れでも楽しめる。野菜や干物などいろいろ売っているので、お土産にもいい。夫はキンメダイの干物と蜜柑のクラフトビールを買っていた。

道の駅 四季の郷公園フードハンターパークのBe Wildと書かれた案内板
道の駅 四季の郷公園フードハンターパークの案内板

違う建物にはご飯を食べるところやパン屋さんもあった。おいしそうだったのでここで食べたかったのだけれど、満席で無理だったのであきらめた。

犬連れの人向けの案内も出ていた。ノーリードは禁止。散歩は「さとの道」で。うんちは持ち帰り。ドッグパークも園内に2か所ある。

道の駅 四季の郷公園フードハンターパークの園内マップ。ドッグパークとペット同伴可能通路がある
フードハンターパークの園内マップ。ドッグパークとペット同伴可能通路がある

次に旬彩館へ。ここも地の野菜がたくさん売っていた。ただしここは現金のみ。普段カードばかりで手持ちが少なかったので、少しだけ野菜を買って次へ。

道の駅で食べそこねたので、お昼がまだだった。お腹がペコペコで、途中でたまたま見つけた「ふくふく」という担々麺の店に入った。味の濃いものは苦手なのだけれど、空腹に耐えかねて入った。

和歌山のラーメン店ふくふくの外観
和歌山のラーメン店ふくふくの外観

入ってみたら、酸味がきいたあっさりした担々麺でおいしかった。数年前に現地中華の店にはまったことがある。日本語が通じないようなマニアックな店を見つけては入っていた。夫は日本語が通じないのが嫌でいつも渋々だったけれど、私は「通じなければ、留学生のお客さんに聞けば絶対に日本語は通じるから大丈夫」と言って二人で行っていた。そのときの現地中華の味がしたので、海外の方がされているのだと思う。

ふくふくで食べたラーメンと天津飯と水餃子と担々麺
ふくふくで食べたラーメンと天津飯と水餃子と担々麺

最後によってってという地野菜の店へ。ここはカードも使えて肉も魚も売っているので、ここだけで買い物が済む。豆腐も木綿・絹ごし・堅豆腐といろいろあって、買ってみたらどれも濃厚でおいしかった。

和歌山の産直市場よってっての外観
和歌山の産直市場よってっての外観

和歌山なのでフルーツも充実している。いちじく、シャインマスカット、すいか、まくわうり。見ているだけで楽しい。

施設データ

  • 施設名:花山温泉 薬師の湯(和歌山県和歌山市鳴神574)/073-471-3277
  • 泉質:含二酸化炭素・鉄(Ⅱ,Ⅲ)-カルシウム・マグネシウム-塩化物温泉(高張性・中性・低温泉)。旧泉質名は含炭酸・鉄-塩化土類-食塩泉
  • 源泉温度:25.2℃(分析時の気温11℃)
  • 湧出量:毎分128リットル。掘削自噴。地下501メートルから炭酸ガスの圧力だけで自噴
  • 引湯:ポンプ不使用。引湯距離は約500メートル。貯湯槽あり
  • pH:6.3(中性)
  • 成分総計:19.75g/kg(溶存物質17.12g/kg+遊離二酸化炭素2,631mg)
  • 主な成分:カルシウム2,022mg/マグネシウム1,191mg/ナトリウム1,135mg/鉄(Ⅱ)50.0mg/塩化物イオン8,810mg/炭酸水素イオン3,301mg/メタけい酸153.3mg/メタほう酸388.6mg
  • 色と匂い:湧き出たときは無色透明で、空気に触れて鉄が酸化すると茶褐色になる。鉄の匂いが強い
  • 加水:なし
  • 加温:浴槽により異なる。純温泉Aの浴槽は加温なし。純温泉Cの浴槽は熱交換器で加温
  • 循環ろ過:なし。完全放流式
  • 消毒なし(純温泉A・Cとも。塩素殺菌は一切していない)
  • 添加:なし
  • 清掃:毎日換水の上、清掃
  • 認定:純温泉協会の純温泉A(浴槽a・c)と純温泉C(浴槽b・d)/2019年9月18日
  • 浴槽:大浴場41.5℃/ぬる湯38℃/源泉風呂26℃/露天風呂40℃/水風呂18℃/白湯/寝湯
  • 水風呂:18℃・深さ75センチ
  • サウナ:あり(男性85℃・女性75℃のスチームサウナ)。入浴料に含まれる
  • 飲泉:できる。外に飲泉所がある。コップの水に源泉を1滴から1ccほど混ぜて飲む
  • アメニティシャンプー・リンス・ボディソープの備え付けあり(オーガニックのもの)。ドライヤーもハイパワーのものがある。バスタオルは有料貸出、フェイスタオルは販売
  • ロッカー・下駄箱:小銭がいるタイプではない。券売機で先払い。入浴の支払いは現金のみ
  • 料金:平日 朝1,400円/夕方1,100円。休日 朝1,600円/夕方1,300円(2026年6月1日から)。学生割引200円引き、70歳以上は11時〜200円引き
  • 営業:8:00〜22:00(最終受付21:00)。宿泊者は6:00〜23:00
  • 定休日:木曜(祝日の場合は通常営業)
  • 食事:お食事処「和み亭」11:00〜15:00(ラストオーダー14:30・釜めしは14:00)。休憩所「くじらの間」8:00〜21:00
  • 駐車場:60台。駐輪場あり(ロードバイク用も)
  • 送迎バス:あり。JR和歌山駅東口が乗り場。予約が必要
  • :不可
  • 入れ墨・タトゥー:不可(ワンポイントは専用シールの購入で入浴可)
  • 似ているお湯:尼崎の湯の華廊(塩化物+鉄)に炭酸を足したようなお湯。有馬の金泉も鉄と塩化物だが、花山は炭酸の量が桁違いに多い。源泉が25℃と冷たいので、冷たい源泉の風呂と加温した風呂の両方に入れる。この楽しみ方は京都の仁左衛門の湯と同じ
  • まだ確かめていないこと:白湯の浴槽の底に、銀色で細かい穴の開いた平たい丸いものがあった。説明書きが湯船の上にあって読めなかった。回数券があるかどうかも聞けていない。次に行ったときに確かめる
花山温泉の送迎バス運行表。JR和歌山駅東口が乗り場で予約制
花山温泉の送迎バス運行表。JR和歌山駅東口が乗り場で予約制

※2026年8月30日に行ったときのものです。料金や設備は変わることがあるので、おでかけ前に公式サイトでご確認ください。

▷ 次の話 息子と二人、長崎へ|子離れの旅と、小浜温泉の夕日

▷ 前の記事 消毒なしの温泉が好き|菌活と免疫、私が源泉かけ流しを選ぶ理由

※この記事はきっぽ個人の体験をもとにしています。飲泉は施設の注意書きに従ってください。塩水を飲む健康法は危険ですので行わないでください。持病のある方は無理せず、心配な場合は医師にご相談ください。

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