記事内に広告が含まれることがあります。

鬱々を温泉で流しきった週末|3時間の温冷浴と、冷たさに慣れていった体

からだと暮らし

前回続けてのケアレスミスで眠れなくなって落ち込んだ話を書いた。朝シャワーで立て直してため息は出なくなった。でもまだどこか不安定な感じが残っていた。

ちょうど土曜の夜。体は元気だったので「よし、温泉でしっかり仕上げよう」と出かけることにした。

土曜の夜、3時間みっちり温冷浴

夜7時半ごろに行って10時半ごろまで。3時間みっちり温冷浴をした。

温度差をしっかり感じて慢性的なストレスを流してしまえば、この鬱々もなくなるはず。そう思っていつもよりしっかり水風呂に浸かった。

顎までしっかり浸かって体がピリピリしてくるまで耐える。つらくなったら胸まで出して「もうここまで」と思ったらすぐにお湯へ向かう。この日は、差を感じたかったので少しハードめに。(くわしい入り方は私の水風呂の入り方に書いています。)

今回は外気浴なし。温度差が少ないから

ここの温泉はお湯の温度がそこまで高くなくて、水風呂も17〜18℃くらい。つまり温度差が少ない。だから外気浴も不感の湯(体温とほぼ同じ温度のお湯)も、はさまなくても体の負担になりにくい。今回はそれらを入れず、体も休めずに、ハードに温冷浴を繰り返した。

ただ、温度差が激しいところでは必ず外気浴をする。寒い季節なら外気浴のあと、いったん不感の湯や炭酸泉で冷たさをやわらげてから熱いお風呂に入ることもある。温度差が大きいほど体に負担がかかるのでそこは無理をしない。

ちなみに炭酸泉はたいてい温度が低い。調べてみたら「高い温度だと炭酸が抜けてしまうから」だった。私の思っていた通りでちょっと嬉しい。

しっかり冷やすと出る「あまみ」

最後はしっかり水でぎりぎりまで冷やして上がる。水でしっかり冷やすとサウナに入る人がよく言う「あまみ」が出る。

あまみというのは温冷浴のあとに肌が赤と白のまだら模様になる現象のこと。温かいお湯で広がった血管が冷たい水でキュッと締まって、血のめぐりにムラができる……そのあらわれだそう。血のめぐりがしっかり動いた証ともいわれている(もともとは富山の方言で「火だこ」のことらしい)。医学的には温かさで広がった血管と冷たさで締まった血管が混ざって、血流にムラができる一過性のもの、と説明されている。病気ではないので心配いらないけれど、もしいつまでも消えない・濃い紫の斑点が出るようなときは、別の原因のこともあるので気をつけて。

水風呂にしっかり入るほどこのあまみが出る。恥ずかしいけれど体調を整えるためと思って、気にしないようにしている。

ただあまみが出るくらいしっかり冷やすのは体調がいい日だけ。体調が悪い日や「今日はだめだな」と感じる日は絶対にそこまで冷やさない。体調が悪いのに冷やしすぎるのは体に悪いと思っているから。

この日はしっかり冷やして上がって、家に帰ってすぐ寝た。最近は体温が30分くらいで戻ってくるので寝るころには血色も戻り寒さも消えていた。

翌朝、体が冷たさに慣れていて驚いた

翌朝、日曜。ずいぶん気持ちが明るくなっていたけれど時間があるので「最後の仕上げ」をしようと朝からまた温泉へ。朝8時から11時半まで。

そうしたら——昨日しっかり入ったおかげか肌が慣れていて、いつも以上に水風呂にしっかり入れて驚いた。いつもならピリピリして肌が限界を感じるのにこの日はまだ大丈夫。

「あれ? 全然平気だけど、まだ入っていていいのかな?」と少し不安になりながら最初は怖くて短めで上がっていた。でも本当に寒さが平気なので用心しながら少しずつ延ばしてみると、しっかり温まったあとなら7分くらい入っていられて自分でびっくり。18℃とはいえ、7分はかなり長いと思う。

「冷たさに慣れる」って、どういうこと?

この“冷たさに強くなった感じ”を調べてみると「寒冷順化(かんれいじゅんか)」という体が冷たさに慣れていく反応のようだった。そういえば前に冬の朝に水シャワーを浴び続けて寒さに強くなった話も書いたけれど、あれと同じことが温泉の水風呂でも起きていたのかもしれない。

くり返し冷たさにさらされると、体や神経がだんだん慣れて寒さを感じにくくなったり、震えが減ったりする。とくに連日入ると短い間でも慣れが進むそう。私が「昨日の続きで、今日は平気」と感じたのは、まさにこれだったみたい。

もうひとつ面白いのが、褐色脂肪細胞の話。寒さをくり返し感じると、この「褐色脂肪細胞」が活性化して、体の中で熱を作る力が上がるといわれている(白い脂肪も“ベージュ脂肪”に変わって、熱を作るようになるそう)。寒さに強くなって長く入れるようになったのも、代謝が上がるといわれるのも、これが関係しているのかもしれない。

じゃあ、どこまで楽しんでいいの? 目安は「気持ちいい範囲」「芯から冷えすぎない範囲」。一般的には水風呂は1〜2分くらいが目安とされていて、私のように長く入れるのは体が慣れているから。誰にでもおすすめできるわけではありません。出たあとに激しく震える、唇が紫っぽい、めまいや胸の苦しさ、気分が悪い——こういうサインが出たら「やりすぎ」なので、すぐにやめる。慣れても、ここは絶対に無理しないようにしています。

表面は冷たいけど、芯は元気

この日も最後はしっかり冷やして上がった。顎まで、胸まで浸かって、そのあと立ち上がって下半身だけ水に浸かるのもぎりぎりまで。気づけば7分以上入っていた。

いつもならしっかり冷やすと服を着るまで震えるのに、この日は震えもマシ。表面は冷えているけれど芯はそこまで寒くないような不思議な感じだった。

お風呂のあと、夫に「また手が真っ白。今日は唇もちょっと色が悪いけど、大丈夫?」と言われた。でも本人は、表面は冷たくても芯の寒さは少なくてとても元気。そして——鬱々した気持ちも、すっかり収まっていた。いつもの自分のメンタルに戻れて本当に楽になった。

温泉代は、私にとっての「医療費」

私にとって温泉や温冷浴は、体調を整えるためのもの。だから温泉代は医療費と同じ感覚で考えている。ここはケチってはいけない部分でこのお金を出すためなら、ほかを節約したり削ったりするべきとさえ思っている。

また鬱々としてしんどくなったら今回みたいに、数日かけて水シャワーや温泉通いで体調を戻そうと思う。薬じゃなくてお湯と水で、自分を立て直していく。それが私のやり方だ。


ここまで水風呂や温冷浴を楽しむなら、体温や自律神経のことを少し知っておくともっと面白いし、安心して続けられます。私が「なるほど」と思ったわかりやすい一冊がこれです。

「医者が教えるサウナの教科書」(加藤容崇):Amazon楽天
※サウナの本ですが、温冷浴・水風呂・あまみ・自律神経のしくみが、やさしく書かれています。

※水風呂や温冷浴の感じ方・体への負担には個人差があります。冷やしすぎや長時間の水風呂は、心臓や血管に負担がかかることもあります。私は体調をみて加減していますが、唇の色が悪い・気分が悪いと感じたときは無理をせず、持病のある方や不安な方は医師に相談してくださいね。

▷ 前の記事 些細なミスで眠れなくなった夜|更年期の落ち込みと、脳に「大丈夫」と言い聞かせる朝シャワー

→ 次の記事:伊豆・河津七滝オートキャンプ場|子連れ・犬連れで泊まった、ベランダ源泉かけ流しのコテージ

タイトルとURLをコピーしました