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河津七滝は早朝に歩くのがいい|初景滝から先が、本当の道だった

苔のついた石の階段が渓谷の奥へ続き、木々の間から朝の光が差し込む遊歩道を、女性が一人で上っていく後ろ姿 温泉のある場所

帰る日の朝、5時前に部屋を出た。

泊まっていたのは河津七滝オートキャンプ場のコテージで、滝の遊歩道まで歩いて行ける。

▷ 泊まった話はこちら → 2泊3日でお風呂に16回|部屋に温泉がある宿で、はじめての湯治

夏の観光地を歩くなら、この時間がいちばんよかった。

朝5時前なら、夏でも寒いくらい

この時間だと夏でも寒いくらいで気持ちいい。犬も暑さにバテないし、人と会うことも少ない。

早朝のキャンプ場を出てすぐの道。木々に囲まれている
キャンプ場を出てすぐの道。朝晩はとても涼しい

うちは中型犬3匹。道が狭いので一人で何匹も持つのは大変だからリードは一人ずつ持った。

河津七滝へ向かう緑に囲まれた道
滝へ向かう道。ここもとても涼しい

途中に、川へ湯気が流れ込む場所がある

川に温泉が流れ込み、湯気が立ちのぼっている洞窟温泉
洞窟温泉。川に流れ込むお湯の湯気がすごい

歩いていると、川に湯気が立ちのぼっている場所があった。洞窟温泉のお湯が流れ込んでいるらしい。

この土地の源泉は熱い。泊まった部屋の分析書には54.3℃と書いてあったので、あれだけ湯気が立つのも当たり前だ。

初景滝までは、舗装された道

遊歩道は、初景滝までは舗装されている。伊豆の踊子の像があるのもここだ。

初景滝と伊豆の踊子の像
初景滝と、伊豆の踊子の像

パンフレットを見て知ったのだけれど、ここまでは車いすで来られる。町営駐車場から初景滝まで車いすで行けて、宿や飲食店で無料の車いすを貸し出していると書いてあった。

足に不安がある人でも、ここまでなら滝を見られるということだ。

「ここから階段が続きます」

河津七滝めぐりのマップ。初景滝の先に「ここから階段が続きます」と赤字で書かれている
マップに赤字で「ここから階段が続きます」

マップにも、赤い字ではっきりそう書いてある。

実際にここまで来ると、やめたくなる。ここまででも十分歩いたし、この先は階段だ。

でも、ここからが本番だった

ここからが自然の道になる。

空気も気持ちいいし、涼しさも格別になる。絶対に行った方がいい。

遊歩道から見た渓谷の景色
歩く道から。ここから先が本当の道

狭い道と、橋なのに階段

橋の上に階段がついている河津七滝の遊歩道
橋なのに階段。こういう道が続く

橋なのに階段になっているところもある。道が狭くなるところもある。

足袋シューズで歩く河津七滝の狭い遊歩道
狭い道もある。早朝は人もほぼいなかった

犬連れだと、人とすれ違うときに気を遣う。早朝はほとんど人がいなかったので、そこも楽だった。

足袋シューズは滑らなかった

履いていたのは、いつもの白い足袋シューズだ。濡れた石の道でも滑らなかった。

長距離を歩いても足が疲れないので、こういう旅行先にはすごくいい。そして自然の中を歩いて靴が汚れても、帰って丸洗いできるので気持ちが楽だ。

▷ 丸洗いの話はこちら → 足の匂いに悩まなくなった靴|洗濯機で丸洗いできる足袋シューズ

あの岩肌は、2万5000年前の溶岩だった

河津七滝の独特な岩肌。柱状の岩が折り重なっている
この独特の岩肌が何なのか、ずっと気になっていた

歩いていて気になったのが、この独特の岩肌だった。説明板を読んで、正体が分かった。

釜滝の説明板。柱状節理と河津七滝のでき方が書かれている
伊豆半島ジオパークの説明板

およそ2万5000年前、登り尾南火山から流れ出した溶岩が、この谷に流れ込んだ。

溶岩は冷えると縮む。そのときに割れ目ができる。それが柱のような形になったものを「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」という。

そこに川が流れはじめた。川は長い時間をかけてかたい溶岩を削り取っていって、溶岩の内部にあった柱状節理が、姿を現した。

つまりこの岩肌は、2万5000年かけて川が掘り出したものということになる。

落差22メートルの釜滝。横倒しの柱状節理が見える
釜滝。ここは「横倒しの柱状節理」だそう

そしてもうひとつ、面白いことが書いてあった。足もとや滝つぼ付近の岩には、柱状節理ができていない。あれは溶岩が流れ下る前に地表を作っていた、もっと古い地層なのだそうだ。

その場で見比べられる。知らなければ、ただの岩だった。

七つの滝を、全部見た

遊歩道は全長850メートル、片道およそ1時間。私たちも1時間くらいだった。中型犬は歩くのが早いので、人と同じペースで歩けた。

落差
大滝(おおだる)30m
釜滝(かまだる)22m
初景滝(しょけいだる)10m
エビ滝(えびだる)5m
蛇滝(へびだる)3m
カニ滝(かにだる)2m
出合滝(であいだる)2m
七つの滝と落差(パンフレットより)
落差3メートルの蛇滝
蛇滝。小さいけれど水の形がきれい

ちなみにこの遊歩道は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星だそうだ。「寄り道する価値がある」という評価らしい。

大岩成就に、三人で一回ずつ投げた

大岩成就。石を投げて岩に乗れば願いが叶うとされている
大岩成就。石を投げて岩に乗れば願いが叶う

石を投げて岩の上に乗れば願いが叶うのだそうだ。3つの石で100円。

ところが小銭入れを持っていたのが私だけで、160円しかなかった。だから3人で100円を払って、一回ずつ投げた。

結果はこうだった。

  • 夫は、しめ縄に引っ掛かった
  • 娘は、岩より遠くに投げてしまった
  • 私は、岩に届かなかった

三人とも外したけど楽しく解釈した。

夫には「今やってることは外れてない。このまま続けるといいってことじゃない?

娘には「ちょっと思ってることが大きすぎるのかも?

自分には「今やってることが、まだ夢までは足りない。やり続けるべしってことかな

夫が笑って聞く。「良いように考えすぎかもしれんけど、思い込むといいんやんな?」

「そう。脳は思い込むとそう動く。だから良いことを信じ込んで努力すると叶う」

脳科学の南山さんが言っていたことだから、私はそれを信じている。

▷ 脳に言い聞かせる話はこちら → 些細なミスで眠れなくなった夜|更年期の落ち込みと、脳に「大丈夫」と言い聞かせる朝シャワー

春なら、河津桜

私が行ったのは夏なので見ていないけれど、河津桜は早咲きの桜で、2月から3月上旬に咲く。河津川沿いが有名で、桜まつりもある。

七滝は同じ河津町の山側なので、春に来る人は、桜と滝を一緒に回れるということになる。

行きたかったのに、行けなかった二つ

近くにあるのに、行けなかった場所が二つある。

ひとつは峰温泉大噴湯公園。

  • 100℃の温泉が、毎分600リットル噴き上がる自噴泉
  • 1日7回。9時30分から15時30分まで1時間おきに、1回およそ1分
  • 入園無料。足湯や、温泉たまごを作れるコーナーもある

私がここを見たかったのは、100℃が自分で噴き出しているというところだ。それは水で薄めなければ入れない温度ということでもある。

▷ 加水や加温を見る話 → 源泉かけ流しの見分け方|19か所を自分で調べて分かったこと

もうひとつは旧天城トンネル(天城山隧道)。

  • 明治37年(1904年)完成。全長およそ445メートル、標高およそ710メートル
  • 石造りの道路トンネルとして、日本で最長かつ最古
  • 2001年に、道路トンネルとしては全国で初めて国の重要文化財に指定された
  • 川端康成の『伊豆の踊子』に出てくるトンネル

⚠️ ひとつ気をつけることがある。トンネルへ続く旧道は未舗装の細い林道で、車1台分の幅しかない。すれ違いができないので、近くの駐車場に停めて歩いて向かうことがすすめられている。知らずに車で入ると、怖い思いをすると思う。

どちらも行けなかった理由は同じだ。部屋のお風呂が気持ちよすぎて、引きこもってしまった。

次に来るときは、絶対に見る。

行く前に確認しておくこと

私が行ったのは2026年8月です。時間や料金は変わることがあるので、出かける前に公式で確かめてください。

それともうひとつ。雨のあとは、滝の道の石が滑りやすくなります。初景滝から先は階段が続くので、靴だけは気をつけたほうがいいと思います。

早朝に歩くという贅沢

滝を歩いて部屋に戻り、汗を流すために最後のお風呂に入って、片付けて出発した。

河津七滝から帰る途中の緑の景色
帰り道の景色

夏の観光地は暑くて疲れるものだと思っていた。でも5時に歩けば、涼しくて、誰もいない。

そしてもうひとつ。初景滝で引き返さないこと。それだけで、まったく別の道になる。

▷ 泊まったキャンプ場のこと → 伊豆・河津七滝オートキャンプ場|子連れ・犬連れで泊まった、ベランダ源泉かけ流しのコテージ

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