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足の匂いに悩まなくなった靴|洗濯機で丸洗いできる足袋シューズ

物干しにタオルと並んで、足袋シューズが洗濯ばさみで吊るされている水彩イラスト からだと暮らし

昨日、娘が「足袋シューズ試し履きさせて」と言って、買ったばかりのグレーの靴を家の中で履いて歩いていた。

その靴にはまだ黒い紐がついたままだった。私はいつも自分で紐を替えてしまうので、あとで替えようと思って置いてあったものだ。

歩きながら娘が「黒紐やとこんなに地味なんや。これなら私も履こうと思えるわ」と言った。

私にとっては地味すぎる見た目が、娘にはちょうどよかったらしい。

買ったばかりのグレーの足袋シューズと、いま履いている白の足袋シューズを並べた写真
左が買ったばかりのグレー。黄色い紐に替えかけているところ。右がいま履いている白

娘が欲しがった理由が「洗えるから」だった

急にどうしたのと聞いたら「靴紐もつけたまま洗濯機で丸洗いできるのがいいなと思って。運動したら靴の匂いって気になるけど、なかなか洗えないし」と返事。

驚いたのは、私が足が楽とか歩きやすいとか、そういう話だと思っていたからだ。娘が見ていたのは、洗えることだった。

気づいたら、洗えない靴を履かなくなっていた

言われて自分のことを考えた。

たしかに最近の私は、靴を丸洗いするのが普通になっている。他の靴も家にあるのに、履く回数がずいぶん減っている。

他の靴でたくさん歩くと「汗をかいたけど洗えないな」と思う。その気持ちが、たぶん間が空く理由だ。

私にとって靴は、もう丸洗いできて匂いに悩まないものになっていたのに、自分ではそれに気づいていなかった。

保育園はずっと裸足だった

そして思い出したことがある。

子どもたちが通っていた保育園は、一年中裸足だった。夏も冬も、運動場で遊ぶときも裸足。靴下を履いていかないので、靴も素足で履く。

だから子どもなのに、すごい足の匂いに悩まされていた。

当時の私は、靴はシューズブラシでゴシゴシ洗って干すものだと思っていた。とてもじゃないけど毎日そんなことはできない。だから保育園に通っている間ずっと匂いに悩んでいた。

もしあの頃この靴を知っていたら、あの悩みはなかったのだと思う。

私の子どもが保育園にいたのは、もう24年ほど前になる。今はどうなのだろうと思って調べてみたら、はだし保育は今もあるどころか、あらためて注目されていて、小学校でも取り入れているところがあるらしい。ということは、同じことで困っているお母さんが、今もいるのかもしれない。

胸を押されても倒れなかった

はだし保育のことで、忘れられない出来事がある。

友達の子は幼稚園で、靴と靴下を履いて過ごしていた。その友達がある日、足にどれくらい差が出るのかは胸を押すと分かるらしいから、うちの子とあなたの子で比べさせてと言ってきた。

やり方は簡単だ。子どもが普通に立っているとき、何も構えていない無防備な状態で、胸を手で押して軽く倒そうとする。

はだしで過ごしている私の子は、まったく倒れなかった。友達の子は、フラ~ッと後ろに倒れた。もちろん大人がうしろで支えたので危ないことにはなっていない。

足を見比べてみたら、もっとはっきりしていた。はだしの子は足の指が開いていて、幅の広い足をしている。うちの子も、保育園の子はみんなそうだった。靴下と靴で過ごしている友達の子の足は、大人と同じで指が閉じていて、幅も細くてきれいだった。

保育園の子の足は、幅広でたくましくて「ほんと日本人の足は幅広だよね」と言いたくなる足だった。

友達は「やっぱり裸足っていいのかもしれないね。うちも公園では裸足で遊ばせて、家の中でも靴下は脱がせてみるよ」と言っていた。

あのときは、足の指が開いているからだと思った。でも今になって調べてみると、そこまで言い切れる話ではなさそうだった。

子どもについては、足の指で床をつかむ力が強いほど、走ったり跳んだりバランスをとるのが得意な傾向がある、という報告はあるらしい。裸足でいると足の指が広がって、地面の感覚を受け取る機会が増えるという指摘もある。だから筋は通っている。

ただ、胸を押すというのはきちんとした検査ではない。押す力も角度も、そのときの構えも違う。それに比べたのは二人だけだ。偶然だった可能性は十分ある。裸足の園は外で走り回る時間も長かったから、足の指だけでなく体全体が育っていたのかもしれない。

だからこれは私がその場で見たことでしかないけれど、あのとき目の前で起きたことは本当だ。

はだし保育が見直されているのは、こういうところなのかもしれない。

そして今思うのは、あの幅広の足に合う靴はどれなのだろうということだ。指が開いている足に、先の細い靴は合わない。足袋の形は、あの足のためにあるような気がする。

私の洗い方

私の使っている洗濯機は昔ながらの縦型タイプ。つけおき洗いをよくするので、縦型を選んでいる。夫の肌着は加齢臭が気になるので、まめにつけおきしている。(女性も加齢臭はあるらしいので自分の分も)バスタオルのほうは加齢臭ではなくて、使い続けているうちに出てくる、濡れると臭うあれだ。CMでもよくやっている匂い。

つけおきは面倒だと続かないので、本当に手間のかからないやり方にしている。

オキシクリーンのような酸素系の漂白剤はお湯が必要で、それがどうしても面倒でできない。だから手軽なキッチンハイターを使っている。漂白ではなく匂い消しが目的なので、量はごく少ない。

キッチンハイターを使っていると言うと、たいてい驚かれる。色落ちするでしょ、とか、キッチンハイターって洗濯に使っていいの?、とか。

洗濯機に入れる前に、洗面台で靴底を流しておく。砂や小石を落としたいのもあるけれど、そのまま洗濯槽に入れるのは抵抗がある人もいると思う。私もそこは先に済ませてしまう。

洗面台でシャワーを使って足袋シューズの靴底を流しているところ
まず洗面台で靴底を流す
  1. まず洗面台で靴底を流して、砂や小石を落とす
  2. 洗濯機の電源を入れて、自動にせず水量を22リットル(一番少ない設定)にして水をためる
  3. 水がたまると洗いが始まって水流が起きる。そのタイミングでキッチンハイターをキャップ一杯入れる
  4. 混ざったころに、洗濯ネットに入れた靴を入れる。靴紐は外さない
  5. 少し水流に当ててから電源を切って、1時間つけおき
  6. 脱水を1分。水を流したいだけなので脱水なしでもいいけれど、洗濯機の操作がしやすいので1分にしている
  7. 洗濯石鹸を入れて、あとは普通に洗う
  8. 最後の脱水も1分。長くすると靴が傷む。1分でも水はしっかり切れる
  9. 洗濯ばさみで挟んで干す
普通の洗濯ネットに白い足袋シューズを2足入れたところ
靴用ではなく、普通の洗濯ネットに入れる
縦型洗濯機のふたを閉め、水量22リットルを選んでいる操作パネル
水量は一番少ない22リットル。自動にはしない

大事なのは順番だ。原液が直接靴にかからないようにする。水をためて、ハイターを入れて、混ざってから靴を入れる。これで色は落ちない。

量の目安は、水1リットルにキッチンハイター1mlくらい。私の22リットルにキャップ一杯が、ちょうどそのくらいになる。メーカーが書いている漂白の目安の5分の1くらいの薄さだ。薄くして、そのぶん長くつける。

洗濯ネットは普通の洗濯ネットでいい。靴用のネットがあるというのは今回調べて知って驚いた。

※これは私のやり方で、メーカーが認めている洗い方ではありません。真似される方はご自分の判断でお願いします。塩素系は酸性のものと混ぜると有毒なガスが出るので、そこは気をつけてください。

色落ちはしないし、つけおきもたまにでいい

キッチンハイターと聞くと色落ちが心配になると思うけれど、この薄さなら落ちない。靴紐をつけっぱなしで洗っても色落ちしないし、買ったばかりのグレーの靴も同じ方法で洗っている。今のところ白もグレーも問題は出ていない。(アーシングの足袋シューズはまだ洗っていないので、そちらは分からない)

それに、つけおきは月に一回もしていない。匂いが強いかなと思ったときや、最近洗っていなかったなと気になったときだけだ。

だからたまにでいいと思う。普段は普通に洗濯するだけ。少し気になるなら洗濯石鹸だけでつけおき。本当に気になるときだけキッチンハイター。今の洗濯石鹸には少量の漂白剤が入っているものもあるので、それで足りることも多い。

私はバスタオルや肌着をしょっちゅうつけおきしている。靴と一緒に洗うわけではなくて別にやるのだけれど、つけ起き作業に慣れているから苦にならないというだけだ。こうして書きながら考えていて、そこまでしなくても匂いは起きない気がしてきた。

塩素系が心配な人は、酸素系の漂白剤を使えばいい。お風呂の残り湯の活用を考えてもよさそうだ。

前に、残り湯を洗濯に使えばもったいなくないと分かっているのに、忙しいとそれを考えるのが負担になる、という話を書いた。靴を洗うときだけ残り湯を使うと決めてしまえば、考えなくて済むね。

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ドラム式でもできると思う

私は縦型しか使ったことがないので、ドラム式のことは分からない。

調べてみたら、ドラム式でも靴は洗えるようだ。たたき洗いなので、生地への負担は縦型より小さいという話もあった。ただ靴だけを入れると片寄って洗濯機が止まってしまうことがあるので、タオルを一緒に入れるといいらしい。

それに、つけおきは洗濯機でしなくてもいい。バケツや洗面器、お風呂の残り湯でもできる。1時間つけてから洗濯機で洗えば、どちらの洗濯機でも同じことになる。

薄い漂白剤に1時間つけて、普通に洗って、脱水は1分、洗濯ばさみで干す。それだけだ。

大事なのは、洗えることより乾くこと

夏なら3時間ほどで乾く。冬もバスタオルが乾くのと同じくらいの時間で乾く。梅雨時はあまり洗わないけど、乾かないで困るという事にまではならないはず。

洗濯ばさみで挟んで物干しに吊るした白い足袋シューズ2足
洗濯ばさみで挟んで干すだけ。特別な道具はいらない

ここがいちばん大事なところで、洗えても二日も三日も乾かなかったら頻繁には洗えない。

洗える。すぐ乾く。だから何度でも洗える。だから匂わない。

娘が「洗えるのがいい」と言ったのも、たぶんこの連鎖のことだ。

子どもにも、同じような靴があった

保育園の匂いの話を思い出して、子ども用がないか調べてみた。

「ゆび助」という足袋型の靴で、丸五とBarefootinc Japanのコラボ商品があった。「我が子に履かせたい靴がない」というお母さんの想いから生まれたと書かれていた。

アッパーは通気性がよくて乾きも早いメッシュ素材。履き口のゴムとマジックテープなので、小さい子でも自分で脱ぎ履きできる。サイズは15センチから、値段は6千円ほど。そして公式に「幼稚園や小学校の上履きにもおすすめ」と書いてあった。

サイズは「つま先に0.5〜1.0センチのスペースがあるものを」と案内されている。大人向けは0.5センチ小さめがいいと言われるので、そこは逆になる。子どもは成長するからだろう。

洗うのは普通に洗濯するだけで十分だと思う。匂いが気になったときだけ、つけおきを足せばいい。

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ただひとつ、靴下という壁がある

娘がこの靴を買うのを躊躇したのは、靴下だった。

足袋型の靴下に買い替えないといけない。数もそろえないといけないし、慣れない形を履くのも面倒そうだった。

その点、夫はもともと5本指ソックスなので、まったく抵抗がなかったらしい。

私は5本指が苦手だ。履くのが面倒な上に、指の根本のちょっとした圧迫感が不快だ。夫は汗を吸ってくれるし足が自由に動くから健康にいいと言うけれど、そもそもこの靴なら足は蒸れない。だから私は足袋型でいい。足袋型のほうが圧迫感がなくて、足が動きやすいと感じる。足の指はもともと親指と他の4本が分かれて動くので、

旅型はその動きに沿っているという見方もある。でも5本指のほうがいいという研究もあるようで、どちらがいいのかは色々あって定まらないようだ。だからこれは、私の足がそう感じるという話でしかない。

靴下の壁は最初は少量だけ買ってみる、で随分低くなる。

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ちなみに私は、裸足で履くのがいちばん好きだ。人の家に行くときも裸足で靴を履いて、お宅にお邪魔するときに靴下を履いたりする。それくらい裸足が気持ちいい。蒸れの心配もないので、人の家で足の匂いを気にする必要もない。

もちろん裸足だと足の汗が直接靴に行くので、そのぶん洗うことになる。それでも二週間に一回でも多いくらいだ。

3年履いて、買い替えの目安が分からない

最初のグレーは3年履いた。ほぼこの靴しか履かないので、毎日この靴だ。

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買い替えた理由は、履けなくなったからではない。

きっかけはゴム草履だった。長く履いたゴム草履の後ろがすり減って、体重を支えるバランスが崩れているのではないかと気になって買い替えた。新しいのを履いてみて、それまでどれだけバランスが悪かったのかが分かった。

それなら靴も替えたほうがいいのかもしれないと思って、すり減ってはいなかったけれど、一足目で比べるものがなかったので、思い切って買い替えてみた。

替えてみると、新しいほうが足を包む感じがあった。古いほうは横に少し広がっていた。それが悪いことなのか、別に問題ないのかは今も分からない。古いのも履いていて嫌な感じはなかったし、履こうと思えば普通に履ける。

だから次の買い替えも、破れでもしなければ、いつ替えたらいいのか悩むと思う。

ひとつ分かったのは、崩れは自分では気づけないということだ。ゴム草履も靴も、新しいものを履いて初めて分かった。「嫌な感じがしないから大丈夫」は判断にならない。

だから今のところ、期間で替えることにしている。毎日履くなら2〜3年で一度。そして古いのを捨てずに残しておいて、ときどき履き比べてみようと思う。

洗える代わりに、寿命は縮んでいると思う

3年目のを見ると、生地が薄くなっていた。伸びたというより薄くなった感じだ。

3年履いた足袋シューズ。生地は薄くなっているが虹色の靴紐はきれいなまま
3年履いた最初のグレー。よれよれだけれど汚れてはいない。虹色の紐もきれいなまま

この靴はアッパーに合成皮革とポリエステル、底にはEVAとゴムが使われている。どれも水と脱水で傷みやすい。そのうえ塩素系の漂白剤も使っている。

だから薄くなったのは、歩いた距離よりも洗った回数のせいかもしれない。

それでも3年もった。私は「洗える代わりに寿命が縮む」ほうを選んでいる。匂いに悩まないことのほうが、私には大事だからだ。

それと、この靴には紐を通すところに金具がついていない。ただ穴があるだけだ。だから紐が黒く汚れない。3年履いてよれよれになった靴に、虹色の紐がきれいなまま残っている。

金具がなければ錆びない。だから丸洗いできる。

靴は汚れて傷んで捨てるものだと思っていた。でもこの靴は、清潔なまま形だけが変わっていった。それが3年目の姿だった。

▷ 足の話はこちら → 温泉で足首を見ていて気づいた足の話|立ち仕事のむくみと、丸五の足袋シューズ

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