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三重・湯めぐり1泊2日モデルコース|関宿の朝さんぽと、かけ流しの三湯

温泉のある場所

三重の北のほうは、我が家の定番の湯めぐりエリアだ。かけ流しの良いお湯が近い範囲に3つもそろっていて、古い宿場町の関宿もある。今回はこのエリアを車で回る1泊2日のモデルコースにまとめてみた。

正直に言うと、うちからは日帰りできる距離なので泊まったことはない。でも遠くから来る方や、ゆっくり巡りたい方なら、この回り方が良いと思うという形で書いてみる。

なお、このコースは車で回る前提だ。遠方から新幹線や電車で来る場合は、名古屋駅のあたりでレンタカーを借りると回りやすいと思う。

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1日目の朝は、関宿さんぽから

東海道の宿場町だった関宿(せきじゅく)は、古い町並みがそのまま残っていて、今はその建物においしい飲食店やお店が入っている。週末の日中は人が多いので、私たちは朝早くの人が少ない時間に歩くことが多い。静かな朝の宿場町を歩くのは本当に気持ちがいい。

関宿は歩くだけでも楽しい。建物の前には、その家がもともと何の商売をしていたのかがわかる屋号の札が掛かっていて、これを読みながら歩くと早朝でも飽きない。

ここで好きなのが、お店の前を流れる水。町並みに沿って水が流れているのが独特で、歩くたびにきれいだなあと思う。宿場町の暮らしの名残なのだろうか。

町並みは旧東海道の一本道に沿って約1.8kmつづく。町の東と西の端には「追分」があって、東ではお伊勢参りの伊勢別街道が、西では大和街道が分かれていく。昔の旅人はここで道を選んだのだと思うと、ただの分かれ道も面白い。

拠点は道の駅「関宿」が便利だ。ここに車を停めて、裏手の町並みへ歩いていける。道の駅では水まんじゅうを売っていることがあって、テントで珈琲を淹れて売っていることもある。そういうのを買って、朝の散歩のおともにするのが楽しい。

ひとつ時間のことを書いておくと、早朝は人が少なくて町並みを静かに楽しめる時間で、お店で買い物や食事をしたいなら少し遅めの時間がいい。関宿のお店は9時から11時ごろに開くところが多くて、夕方5時ごろには閉まるお店が多い。だから朝の散歩でぐるっと町並みを味わって、お店が開くころにもう一度戻ってくるという回り方もおすすめだ。

どんなお店があるかは、亀山市観光協会のページで見られる。お店ごとの営業時間や定休日も載っているので、行く前にのぞいておくとお店探しがしやすい。

お土産には銘菓「関の戸」がいい。370年以上続く老舗の深川屋のお菓子で、忍者の末裔が考案したと伝わっている。餡を餅で包んで和三盆をまぶした姿は、関宿の向こうに見える鈴鹿の山に積もる雪を表しているそうだ。お店の深川屋の本店は関宿の町並みの中にあるので、朝さんぽの途中でそのまま寄れる。買いそびれても通販で取り寄せられる(🍡 楽天市場で「関の戸」を探す)。

関宿には、息子の思い出がある

実はこの関宿には、我が家の思い出がある。

息子が大学の卒業前に友達と3人で歩き旅に出たことがある。関西から浜名湖までテントを担いで1週間ほどかけて歩く旅で、季節は9月か10月ごろのまだ暑さの残るころだった。その旅の途中にこの関宿があって、夜は道の駅にテントを張って眠ったと聞いている(※当時の話。今は道の駅でのテント泊やキャンプ行為は原則禁止とされているので、真似はしないでほしい)。

歩いていると、いろんな人が声をかけてくれたという。「どこから来たの?」「自転車?何で来た?」と聞かれて「歩いてきた」と答えると、みなさんすごく驚いて「よう来たなぁ」と食べ物を差し入れしてくれたり「気をつけて帰りなさい」と温かい言葉をかけてくれたり。この話を聞いたとき、知らない土地で息子がそんなふうに親切にしてもらえたことが親としてただただありがたかった。そうして3人は浜名湖まで歩ききって、帰りは電車で帰ってきた。片道を歩いただけでも足の疲労は相当なものだったと思う。自分たちが1週間かけて歩いた道を、電車の窓から眺めながら帰る時間はどんなだっただろうと、今でも想像したりする。

あの旅を一緒に歩いた3人とは、今も連絡を取り合っていて、年に何回かは会っている。この間も比叡山に歩いて上ったり、東海道を歩いて回ったりしていた。今でも本当に仲がいい。息子は大学に、あの3人と出会うために行ったのかもしれないと、いつも思う。

だから関宿を歩くと、私は町並みと一緒に、そんなことも思い出している。

昼は鈴鹿さつき温泉へ

関宿から車で30分ほどで、鈴鹿さつき温泉に着く。地下1,400mから湧く源泉49.3℃を100%かけ流しにしている、地元の人ばかりの素朴なお風呂で、毎日のように通う常連のおばあさんたちの肌がきれいなことに驚かされる美肌の湯だ。

ここの詳しい話は鈴鹿さつき温泉の記事に書いたので読んでみてほしい。帰りにはJA鈴鹿栄支店の湧き水を汲んでいくのもおすすめだ。

ちなみに鈴鹿はモータースポーツの町で、サーキットがいくつかある。うちの夫は昔バイクが好きで、鈴鹿へ走りに通っていた。たぶんモーターランド鈴鹿のほうだ。鈴鹿は、そういう「通いたくなる何か」のある町なのだと思う。

夜は鈴鹿・四日市のビジネスホテルに素泊まり

夜は鈴鹿か四日市のビジネスホテルに素泊まりするのがいいと思う。私はこのエリアで泊まったことはないのだけど、豪華な宿のごはんが続くとどうしても食べ過ぎてしんどくなる。素泊まりにして食事を自分で軽めに調整すれば、体にもお財布にもやさしくて、そのぶんいろんな温泉を楽しめると思う。

素泊まりの楽しみは夜ごはんを自由にできることで、このあたりの名物とんてきを食べに出るのも楽しい。とんてきは四日市発祥のご当地グルメだけど、私が食べたのは鈴鹿の「トンテキ名代 茜庵」というお店だった。にんにくの効いた濃いソースに分厚いのにやわらかい豚肉で、いかにも力の付く味だった。

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連泊とビジネスホテルを使った温泉巡りのスタイルは、こちらの記事にまとめています。

2日目は、アクアイグニスから湯の山へ

2日目は朝からアクアイグニス片岡温泉へ。加水なし・加温なし・循環なしの源泉かけ流しで、つるつるのアルカリ性のお湯だ。おしゃれな施設でパンやスイーツも買えるので、朝ごはんはここで焼きたてパンにするのもいい。詳しくはアクアイグニスの記事へ。

そこから湯の山温泉のグリーンホテルまでは車ですぐ。ここは自家源泉3つが全部かけ流しで、しっかり熱い“あつ湯”が待っている。飲泉もできる。詳しくはグリーンホテルの記事へ。

冬に行くなら、湯の山は名物の僧兵鍋の季節でもある。お寺の僧兵が力をつけるために食べたと伝わる猪肉と味噌の鍋で、11月から3月ごろに旅館などで味わえるそうだ。泊まらなくても鹿の湯ホテルは通年で僧兵鍋を出していて日帰りでも食べられるそうだし、旅館寿亭にも冬限定の日帰りプランがあるらしい。時期やプランは変わることがあるので、行く前に各宿の公式サイトで確認してほしい。鍋の決め手になる「僧兵味噌」は道の駅菰野やグリーンホテルなどで売られているので、お土産に買って帰って家で僧兵鍋を作ってみるのも楽しそうだ。

泊まりはビジネスホテルの素泊まりが基本だけど、ぜいたくをするならアクアイグニスの宿泊棟や、グリーンホテルに泊まって朝風呂を楽しむのもいい。

三湯の泉質を比べるのが、この旅の楽しみ

このコースの面白さは、性格の違う3つのお湯を続けて比べられることだ。

  • 鈴鹿さつき温泉:入っているあいだはさらり、上がると肌がしっとりする美肌の湯
  • アクアイグニス片岡温泉:つるつるのアルカリ性単純温泉
  • グリーンホテル:熱めの、かけ流しのあつ湯

同じ「かけ流し」でも、肌ざわりも温まり方もぜんぶ違う。自分に合うお湯はどれか、体で確かめながら巡るのが湯めぐりの醍醐味だと思う。


モデルコースまとめ(車・1泊2日)
1日目:関宿の朝さんぽ(道の駅に駐車・水まんじゅうと珈琲)→ 鈴鹿さつき温泉 → 湧き水を汲む → 鈴鹿・四日市のビジネスホテルに素泊まり
2日目:アクアイグニス片岡温泉(朝風呂とパン)→ 湯の山温泉 グリーンホテル → 帰路

※この記事は個人の体験と感想をもとにしたモデルコースです。営業時間・定休日・料金などの最新情報は各施設でご確認ください。

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